2016.11.3
公益財団法人中近東文化センター名誉総裁 三笠宮崇仁殿下は、平成28年10月27日午前8時34分に薨去されました。謹んで心からの哀悼の意を表します。
三笠宮殿下は、古代オリエント学の研究者として、日本国内のみならず、世界的にも広く知られた方でありました。 そのご研究方法は、常に原典に当たり、一つ一つ確認してゆくという地道な努力を積み重ねるもので、一点一画をゆるがせにしないそのお姿は、多くの研究者に深い印象を残しております。 そのような殿下のご学徳を慕って、多くの歴史研究者がその周辺に集い、殿下は日本のオリエント研究の一時代を画されました。 その中で、日本における中近東研究の基盤を広げ、また、深めることを目指して、中近東文化センターの設立構想が暖められ、殿下のご尽力により実現の運びとなりました。 この過程における殿下の精力的なご活動は、単なる学者の枠を超えた使命感の発露として多くの人々に記憶されております。 私ども中近東文化センター関係者は、このような殿下のお心を旨として、今後とも努力を重ねて行く所存でございます。
さらなるご長寿をと願っておりましたが、ご薨去の報に接し残念の極みでございます。御霊の安らかならんことを心よりお祈り申し上げます。
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