出光美術館名品選
 出光コレクションは、出光興産株式会社の創業者、出光佐三(1885〜1981)が70有余年にわたって蒐集・愛蔵した美術品を礎に、出光美術館開館後の蒐集も合わせて、東洋古美術を中心に多岐にわたる1万件以上の作品からなっています。
 このうち、中近東関係の美術品は、当中近東文化センターの企画展・常設展において公開・展示しておりますが、中国・日本・朝鮮などの美術品は、東京丸の内の出光美術館、および北九州市の出光美術館(門司)における企画展で公開してまいりました。
 このたび、地域のみなさまの御要望もあり、またより多くのみなさまの鑑賞の機会をふやすことを目的として、当中近東文化センターの第三展示室でも、中国・日本・朝鮮などの陶磁器・金属器を常設展示することになりました。これを機会に、出光コレクションの一端を御鑑賞いただければ幸いです。
■出光コレクションの中国・日本・朝鮮などの陶磁器・金属器より、重要文化財を含む選りすぐった名品を展示します。出品数は、およそ25点を予定しています。
■展示作品および各作品の展示期間は、出光美術館ホームページで御覧ください。
 URL:http://www.idemitsu.co.jp/museum
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青花魚藻文皿
中国・元時代 径46.1 cm

 元時代、江西省景徳鎮で技法が確立された青花(染付)は、西方から輸入された酸化コバルト(呉須)で白磁の素地に絵付けをし、透明釉をかけて1300℃以上の高火度で焼き上げた、全く新しいやきものであった。当初その多くはイスラーム圏に輸出され、器形・文様もイスラーム風の作品が数多く見られるが、やがて中国的な意匠との融合が見られるようになる。この皿は、イスラーム圏の食習慣に沿う大皿に、牡丹唐草文や魚藻文といった中国的な文様が描き込まれている。とくに主文様の魚は、桂魚で、中国の淡水魚であり、中華料理の高級食材として今日でも珍重されている。