三笠宮図書館を掘る

発掘と解読の物語

〜古代オリエントを甦らせた人々〜

2009年1月9日(土)から第2部がスタートしました

文明の出発点とも言える古代オリエントに初めて鍬を入れた人々、その未知の文学の解読に挑んだ人々の記録は、今も私たちに新たな発見の感動と興奮を生き生きと伝えてくれます。ナポレオンのエジプト遠征に同行した学者達による膨大な調査記録「エジプト誌」、ボッタやレヤードによるニネヴェやニムルードの発掘、シュリーマンのトロイ発掘、ヴィンクラーのボアズキョイ発掘、シャンポリオンによるエジプト象形文字の解読、ローリンソンの楔形文字の解読などなど、その「発掘と解読」の物語は、永遠の読者を持つことでしょう。
本展では、三笠宮記念図書館の蔵書の中から、こうした「古代オリエントを甦らせた人々」の著作の数々を掘り起こし、普段は公開されていない貴重本をはじめ、中近東の専門図書館である三笠宮記念図書館ならではの充実したコレクションを厳選して展示します。
図版を豊富に収録した豪華な大型本から数十ページの簡易製本の小冊にいたるまで、本の体裁は様々ですが、その一つ一つが古代オリエント文明への扉を開く画期的な仕事と言えます。長い年月を経てなお色褪せることのない彼等の不朽の仕事を通して、古代オリエント学誕生の時をひも解いてみたいと思います。

・朗読の会「Image(今ーじゅ)」ー俳優がつむぐオリエントの物語ー
中近東文化センター附属博物館/午後3:00〜(30分前後)
劇団俳優座の俳優がオリエントの物語、発掘記、旅行記などを朗読します。
2009/10/30(金)、11/3(火・祝)、11/23(月・祝)、12/4(金)、12/23(水・祝)
2010/1/11(月・祝)、1/29(金)、2/11(木・祝)、2/26(金)
朗読:天野真由美他
第二部の日程はここをクリック

・本展関連 「語る会」(三笠宮記念図書館主催)
中近東文化センター附属博物館/午後2:30〜3:30
「古代オリエントを甦らせた人々」の業績、人物などについて専門家が語ります。
2009/10/25(日)、11/14(土)、12/6(日)、12/13(日)
*20010年1月〜2月の日程については、追ってホームページなどでお知らせいたします。
講師:松本 健(国士舘大学イラク古代文化研究所長)、中田一郎(中央大学名誉教授)
月本昭男(立教大学教授)、大村幸弘(中近東文化センター・アナトリア考古学研究所長)他

※駐車スペースに限りがありますので、なるべく公共交通機関をご利用ください。

死海文書(死海写本)と収められていた壺(レプリカ)
1947年に死海北西のクムラン洞窟で発見された最古のヘブライ語写本。エッセネ派クムラン教団が作成した文書と考えられます。エステル記を除く旧約聖書、注解書、教団文書が発見されています。
死海文書 ハバクク注解書(レプリカ) 
(財)日本聖書協会 聖書図書館所 蔵
死海文書が収められていた壺(レプリカ)
(財)日本聖書協会 聖書図書館所 蔵
死海文書 イザヤ書(レプリカ)奥
共同体の規則(レプリカ)手前 
(財)日本聖書協会 聖書図書館所 蔵
H.ヴィンクラー『ボアズキョイの建築物』
ヒッタイト王国の都を最初に発掘した記録。
シュリーマンの一生を変えた本
G.L. イェッラー『子供のための世界歴史』2巻
国立国会図書館国際子ども図書館蔵
シュリーマンはクリスマスに父親からこの本を送られ、トロイの発掘を思い立ったと言われる。
ニムルド「王座の間」復元想像図(2009.12.23まで)
A.H.レヤード『ニネヴェの記念物』1984年より
ペルセポリスの遺跡全景図(2009.12.23まで)
C.ニーブール『アラビア及び周辺諸国への旅行記』
巻2、1778年より
アブ・シンベルのラメセスII世の神殿(2009.12.23まで)
D.ロバーツ『エジプトとヌビア』
巻1、1846年より
H.シュリーマンの著書(2010.1.9から)
C.テクシェ『小アジア記』1839年、1849年
(2010.1.9から)